第二十巻 : 消残りの雪にあへ照るあしひきの
2010年02月28日(日)更新 |
原文: 氣能己里能 由伎尓安倍弖流 安之比奇乃 夜麻多知波奈乎 都刀尓通弥許奈 作者: 大伴家持(おおとものやかもち) よみ: 消(け)残りの、雪にあへ照る、あしひきの、山橘(やまたちばな)を、つとに摘み来な |
意味: 消え残る雪に照り映えている山橘(やまたちばな)を、ちょっとしたプレゼントに摘んで来よう。 「つと」は、ちょっとした贈り物のことです。「みやげ」 |
この歌の題詞に「冬11月5日の夜に雷が鳴り雪が庭に積もったので、感動して作った歌」、とあります。天平勝宝8年(西暦756年)のことです。 |