撮影(2003.6) by きょう

山橘(やまたちばな)

山橘(やまたちばな)は、現在のヤブコウジ科ヤブコウジ属の常緑低木の藪柑子(やぶこうじ)にあたります。夏に数個の花を咲かせ,秋から初春にかけて赤い実をつけます。葉が橘(やまたちばな)の葉に似ていることから、山橘(やまたちばな)と呼ばれたようです。

山橘(やまたちばな)を詠んだ歌

万葉集には5首に詠まれています。白い雪(ゆき)と赤い実のコントラストが素敵な歌があります。

0669: あしひきの山橘の色に出でよ語らひ継ぎて逢ふこともあらむ

1340: 紫の糸をぞ我が搓るあしひきの山橘を貫かむと思ひて

2767: あしひきの山橘の色に出でて我は恋なむを人目難みすな

4226: この雪の消残る時にいざ行かな山橘の実の照るも見む

4471: 消残りの雪にあへ照るあしひきの山橘をつとに摘み来な

補足

更新日: 2018年09月02日(日)