原文
足日木乃 山之四付二 妹待跡 吾立所沾 山之四附二
作者
よみ
あしひきの 山のしづくに、妹(いも)待つと 我れ立ち濡れぬ 山のしづくに
意味
山であなたを待っていると、立ち濡れてしまいましたよ、山のしづくに。
・大津皇子(おおつのみこ)が石川郎女(いしかわのいらつめ)に贈った歌です。これに石川郎女(いしかわのいらつめ)が応えた歌が0108番歌として載っています。
・「あしひきの」は「山」を導く枕詞(まくらことば)です。
- rough meaning: When I was waiting for you in the mountains, I got wet with the drops on the leaves.
補足
この歌の題詞に「大津皇子(おおつのみこ)、石川郎女(いしかわのいらつめ)に贈る御歌(みうた)一首」とあります。