原文
吾乎待跡 君之沾計武 足日木能 山之四附二 成益物乎
作者
よみ
我(あ)を待つと 君が濡れけむ あしひきの 山のしづくに、ならましものを
意味
わたくしを待っていてあなたが濡れたという、山のしづくになれたらいいのに。
・大津皇子(おおつのみこ)が石川郎女(いしかわのいらつめ)に贈った0107番歌に応えて詠んだ歌です。
・「あしひきの」は「山」を導く枕詞(まくらことば)です。
- rough meaning: I wish I could become the drops you soaked when you waited for me on the mountain.(Ishikawa-no-Iratsume gave Ohtsu-no-Miko this poem in response to the poem no.0107.)
補足
この歌の題詞に「石川郎女(いしかわのいらつめ)の和(こた)へ奉(まつ)る歌一首」とあります。