原文

吾乎待跡 君之沾計武 足日木能 山之四附二 成益物乎

作者

石川郎女(いしかわのいらつめ)

よみ

我(あ)を待つと 君が濡れけむ あしひきの 山のしづくに、ならましものを

意味

しずく by 写真AC

わたくしを待っていてあなたが濡れたという、山のしづくになれたらいいのに。

大津皇子(おおつのみこ)石川郎女(いしかわのいらつめ)に贈った0107番歌に応えて詠んだ歌です。

・「あしひきの」は「山」を導く枕詞(まくらことば)です。

- rough meaning: I wish I could become the drops you soaked when you waited for me on the mountain.(Ishikawa-no-Iratsume gave Ohtsu-no-Miko this poem in response to the poem no.0107.)

補足

この歌の題詞に「石川郎女(いしかわのいらつめ)の和(こた)へ奉(まつ)る歌一首」とあります。

更新日: 2021年12月05日(日)