紫草(むらさき) Murasaki(Lithospermum erythrorhizon)
紫草(むらさき)はムラサキ科ムラサキ属の多年草です。6月~7月に小さな白い花を咲かせます。高さは40~70センチ程度までに成長します。根が太く、昔から紫色の染料として利用されてきました。現在は栽培数が激減し、絶滅危惧種となっています。
- Purple grass (Murasaki) is a perennial plant belonging to the genus Murasaki in the family Boraginaceae. It blooms small white flowers in June-July. It grows to the height of about 40-70 cm. It has thick roots and had been used as a purple dye for a long time. Currently, the number of cultivated species has decreased sharply, making it an endangered species.
紫草(むらさき)を詠んだ歌
0020: あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る
0021: 紫のにほへる妹を憎くあらば人妻故に我れ恋ひめやも
0395: 託馬野に生ふる紫草衣に染めいまだ着ずして色に出でにけり
1392: 紫の名高の浦の真砂土袖のみ触れて寝ずかなりなむ
1825: 紫草の根延ふ横野の春野には君を懸けつつ鴬鳴くも
2974: 紫の帯の結びも解きもみずもとなや妹に恋ひわたりなむ
3099: 紫草を草と別く別く伏す鹿の野は異にして心は同じ
3101: 紫は灰さすものぞ海石榴市の八十の街に逢へる子や誰れ
3500: 紫草は根をかも終ふる人の子のうら愛しけを寝を終へなくに
3870: 紫の粉潟の海に潜く鳥玉潜き出ば我が玉にせむ