2010年03月07日(日)更新 |
奈良県奈良市の佐紀山(さきやま)の南の地とされています。当時は、沼地が多かったとのことです。すぐ南にある水上池(みずかみいけ)もこの地に含まれるのかもしれません。 万葉集に登場する、咲沢/佐紀沢(さきさわ)、開沢(さきさわ)、生沢(さきさわ)、開沼(さきぬ)は、この咲野(さきの)にあったと考えられています(そうではない、という説もあるようです)。 |
万葉歌では女郎花(おみなへし)や杜若(かきつはた)で、「さき」を導いていますね。 |
0675: をみなへし佐紀沢に生ふる花かつみかつても知らぬ恋もするかも 1346: をみなへし佐紀沢の辺の真葛原いつかも繰りて我が衣に着む 1905: をみなへし佐紀野に生ふる白つつじ知らぬこともち言はえし我が背 2107: ことさらに衣は摺らじをみなへし佐紀野の萩ににほひて居らむ |