万葉集: 椿を詠んだ歌

2004年02月01日(日)更新


ツバキ科の常緑高木です。ヤブツバキ、ヒゴツバキ、ユキツバキなど種類が豊富です。椿は古事記にも登場し、古くから神聖な樹木として扱われていたようです。

万葉集には椿を織り込んだ歌が9首あります。

撮影 by きょう


0054: 巨勢山のつらつら椿つらつらに見つつ偲はな巨勢の春野を

0056: 川上のつらつら椿つらつらに見れども飽かず巨勢の春野は

0073: 我妹子を早見浜風大和なる我を松椿吹かざるなゆめ

1262: あしひきの山椿咲く八つ峰越え鹿待つ君が斎ひ妻かも

3222: みもろは人の守る山本辺は馬酔木花咲き末辺は椿花咲くうらぐはし山ぞ泣く子守る山

4152: 奥山の八つ峰の椿つばらかに今日は暮らさね大夫の伴

4177: わが背子と手携はりてあけ来れば出で立ち向ひ夕されば振り放け見つつ思ひ延べ.......(長歌)

4418: 我が門の片山椿まこと汝れ我が手触れなな土に落ちもかも

4481: あしひきの八つ峰の椿つらつらに見とも飽かめや植ゑてける君


万葉集の草花