五穀(ごこく)

撮影 by きょう

穀(ごこく)は、穀類の中で重要な五つの種類をいう言葉です。一般的には、五穀は米(こめ)麦(むぎ)粟(あわ)豆(まめ)黍(きび)と言われています。しかし、五穀が何かということは、時代や地方によって違っているようです。

古事記・日本書記には、殺された神の死体から五穀が生まれ出たと話があります。そこでは、粟(あわ)・稗(ひえ)・麦・豆・稲が五穀とされています。ちなみに、江戸時代以降は、米・麦・粟(あわ)・豆・黍(きび)を五穀ということが主流とのことです。

- "Gokoku(Five grains)" means the five important types of cereals. Generally, they are called rice, wheat, foxtail millet, beans, and broom-corn millet. However, what the five grains are seems to be different depending on the times and regions.

- According to Kojiki(Japan's oldest historical record) and Nihon-shoki(Chronicles of Japan), five grains were born from the corpse of the killed god. There are five grains of foxtail millet, Japanese millet, wheat, beans and rice. By the way, since the Edo period, it is said that rice, wheat, millet, beans and millet are five grains.

 

0404 : ちはやぶる神の社しなかりせば春日の野辺に粟蒔かましを

0405 : 春日野に粟蒔けりせば鹿待ちに継ぎて行かましを社し恨めし

3096 : 馬柵越しに麦食む駒の罵らゆれど猶し恋しく思ひかねつも

3364 : 足柄の箱根の山に粟蒔きて実とはなれるを粟無くもあやし

3451 : 左奈都良の岡に粟蒔き愛しきが駒は食ぐとも我はそとも追じ

3537 : 柵越しに麦食む駒のはつはつに相見し子らしあやに愛しも

3537 : (或本に曰く)馬柵越し麦食む駒のはつはつに新肌触れし子ろし愛しも

3834 : 梨棗黍に粟つぎ延ふ葛の後も逢はむと葵花咲く

4352 : 道の辺の茨のうれに延ほ豆のからまる君をはかれか行かむ

補足

更新日: 2020年04月05日(日)